兄・吉広が炭坑での発破事故で死ぬ。その知らせを聞いたフサは実家に帰り、遺体不在の、かたちばかりの葬式を済ませる。
新宮での奉公先である佐倉に戻ったフサはその夜、吉広の朋輩である勝一郎に浜辺で抱かれ、処女を失う。兄の死を想い、初体験の痛みに、事故で身体がバラバラになった兄の苦しみと痛みを重ね合わせる。こんなに悲しい性描写、はじめて読んだ(とはいえ、ちょっとエロいので引用はやめておきます)。
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