ああ、素晴らしきかな滑り芸 - わたしが猫に蹴っとばされる理由

　六時起床。昨夜は何度も花子に抗議するような鳴き声で起こされ、熟睡できず。うとうとと意識が揺れながら消えかかっていくたびに、にゃーという声で現実世界に引き戻される。薄闇の中でコンタクトレンズの入っていないぼやけた目をぎゅっと凝らしてふっさりとした猫のシルエットを見つけ、あるいはじっと耳を澄まして、いや、耳を澄ます必要などほとんどないのかもしれぬが花子の鳴き声の出所を見つけ、膝立ちあるいは四つん這いで歩いてそっと近寄り、撫でくり回してやったり、水を飲ませてやったり、なくなりかけたカリカリごはんを足してやったり、缶詰を開けてやったり。
　十時三十分、銀座へ。三越にある某カフェで十二時近くまで打ち合わせ。うまそうなパンを出す店で、パン好きとしては非常に心惹かれたが、ブレンドコーヒーだけを注文して打ち合わせに専念する。信頼できる方とクリエイティブに関する打ち合わせをするのは、おいしいパンを食べるのとおなじくらい、いやそれ以上に楽しい。
　十二時三十分、四谷三丁目に移動。某ナショナルチェーンの廉価系カフェで大慌てでサンドイッチを食べ、待ち合わせ場所へ。某デザイン会社の営業Sさんと合流し、一緒になって某出版系制作会社に売り込みに行く。感触はよかった。
　十四時三十分、帰社／帰宅。メールだの打ち合わせ内容の整理だの何だのやっていたら、あっという間に数時間が過ぎた。
　夜は録画しておいた昨夜の「アメトーーク」を見た。ああ、素晴らしきかな滑り芸。