わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

レーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

 物語の1シーンを繰り返し再現しながら浮き沈みしつづける水中人形。息ができる水。その水中で音楽を奏でる女と、スフィンクスみたいな毛のない猫。電気刺激を与えると活動を開始する死者の脳細胞と神経系。レースするタツノオトシゴ。もう、わけがわからん。だがおもしろい。これらはなぜ存在するのか。なんのためにつくられたのか。この問いが本作の物語のエンジン、なんだろうなあ。

ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)

ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)

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