わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

必ず「フ」が付く

 五時五十分起床。身支度を済ませてリビングに向かうと、麦次郎がはりきった顔でホットカーペットの上からこちらを見上げてきた。遊んでほしいようだ。カミサンはまだ寝ている。騒々しくなると行けないので、腹を二、三度叩いただけで終わりにしておいた。トマトジュースを飲んでいたら、いつの間にかどこかに消えた。カミサンの寝る布団に入り込んだらしい。上からのしかかってやろうかと思ったが、やめた。
 仕事。手を動かしはじめると、花子がフンフンと小刻みに鳴く。二月二十二日、にゃんにゃんにゃんの日だというのに、花子はにゃんにゃんにゃんとは鳴かない。フンフン、フウーン、フニャン、フーニャン、と、必ず「フ」が付く。
 十時、麦次郎に皮下輸液170cc。
 昼食後、疲れたので軽く仮眠を取ろうと思ったが、メールはひっきりなしに届き、電話は鳴りつづけ、しばらく横になれなかった。
 そうだBGMを鳴らそう、とiTunesを立ち上げる。静かなオンガクにすればいいのに、なぜかPorcupine Treeを選んでしまった。ヘヴィなディストーション・サウンドは思考の妨げになる……かと思いきや、そうでもなかった。おそらく作品世界が叙情的だからだろう。
 一時はどうなるかと思ったが、夕方にはすっかり落ち着いた。十九時、散歩へ。空を見上げると、まだ冬の星座が浮かんでいた。