中断していたが、「群像」と「新潮」の9月号のめぼしいところを読み終わったので再開。
第十五章。「共和国の情勢、高等教育の利害得失、また、槌と鑿による複式簿記についての話」。学校を中退し、墓石職人になろうとした主人公が、親方から指導の域を超えたイジメを受け、学校に戻るまで。と書くとフツーの話だが、中盤は延々と、墓石の下に眠る大量の人々の後悔や悔悛の話。これが、どこまでが誰の話やら、混沌とした状態で段落もないまま、だらだらとつづく。その、つながりっぷりが妙に惹かれる。
- 作者: ゲルハルトケップフ,Gerhard Kopf,園田みどり
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 1993/07
- メディア: 単行本
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