わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

後藤明生『笑坂』

「不思議な水曜日」。別荘で家族と離れて一人暮らししながら原稿を書く小説家が、何曜日だかわからなくなってしまって困った、というだけの話なのだが、なんなんだ、この起伏に富んだ構成は。つまらんことなのに、異様なテンションの高さがある。
「煙霊」。これも、知らないうちに、灰皿に自分以外の人が吸ったたばこがあった、というだけなのだが……。

笑坂 (中公文庫)

笑坂 (中公文庫)

笑坂 (1977年)

笑坂 (1977年)

後藤明生の作品はこちら。『挟み撃ち』は必読!