「ひと廻り」。追分での別荘ぐらしの様子。自然を克明に描いているのだが、自然とともに生きるというのではなく、いかに自分が自然に翻弄されているかという点に軸足を置いているので、ついつい笑ってしまう。爆笑ではなくクスクス笑いという程度だが。しかし、その翻弄のスパイラルこそが人間の本質なのかもしれない。本質とは、えぐり出そうとすればするほど、その過程がギャグ化してしまうものなのかもしれない。
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