わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

筒井康隆「モナドの領域」読了

 メタフィクション(作中ではパラフィクションって言ってたけど。こっちの表現のほうが本作の場合的を射ているかな)の最高傑作、そして哲学小説の最高傑作。『時をかける少女』に言及している部分は笑ったよ。今年読んだ作品のなかでは一番おもしろい。ただ、おもしろさの観点がよく読んでいるタイプのものとは明らかに違うんだけどね。

 筒井さん、長生きしてください。それから「しくじり先生」に出演して、断筆宣言の頃の話をしてください。

新潮 2015年 10 月号 [雑誌]

新潮 2015年 10 月号 [雑誌]

 

筒井康隆の作品はこちら。