果てしなく長い飛行機雲 - わたしが猫に蹴っとばされる理由

　五時二十分、麦次郎に起こされる。ゴハン、トイレの始末。血尿の気配はまったくないが、まだちょっと不機嫌さを引きずっているような。六時に置きようと思っていたが、二度寝はできず、布団の中でうだうだしつづけてしまった。

　今朝、生まれてはじめて知ったこと。あるいは気づいたこと。強制的に起こされると、初夢の記憶は完全に消える。

　仕事。黒澤関連の資料を読む。そして麦次郎に投薬。ちょっとストレスかかっちゃったかな。

　十一時、カミサンと近所の荻窪八幡へ初詣へ。辞書的には誤っているとわかっていても、つい、小春日和という言葉を使いたくなる。そんな天気。雲は多いが青空は心地よい。果てしなく長い飛行機雲。神社は元旦より圧倒的に空いていた。新春のご祈祷をしていただく。ついでにクイーンズ伊勢丹に寄り、昼食のお弁当を買って帰宅。家で食べた。

　午後も仕事。ま、黒澤作品の鑑賞だから仕事半分娯楽半分という感じだけれど。「用心棒」黒澤のヤクザ嫌い傾向が強く出た作品。ジャイアント馬場によく似た人が出ていた。「蜘蛛巣城」能の手法を取り入れた演出。「マクベス」戦国時代版。贅沢な間の取り方、引き中心のアングル、暗喩的表現の多用。すごく好み。今まで観た黒澤作品の中では一番好き。「羅生門」よりよかった。

　夕食はおせち。テレ東「路線バスの旅」を観る。ぼくの地元、古河を通っていた。古河はほとんどバス通っていないのに。ゴールできなかったのは古河経由にしたからじゃないかな。