2017-09-26 金井美恵子「カストロの尻」 読書日記 小説 日本文学 最新作ということになるのかな。連作というか、短編集というか。 一作目の「「この人を見よ」あるいは、ボヴァリー夫人も私だ」を読みはじめる。これ、初出の時に文芸誌で読んでるんだよなあ。後藤明生の『この人を見よ』や、金井の80年代の傑作『文章教室』などに言及している批評風私小説。いや、小説と呼んでいいのだろうか。わからん。でも、相変わらず少し意地悪で賢くてでもそこが愛おしくておもしろい。中野重治がボロッかすにされてる。 カストロの尻 作者: 金井美恵子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/05/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (9件) を見る 文章教室 (河出文庫―文芸コレクション) 作者: 金井美恵子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 1999/05 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 18回 この商品を含むブログ (56件) を見る この人を見よ 作者: 後藤明生 出版社/メーカー: 幻戯書房 発売日: 2012/07/25 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 12回 この商品を含むブログ (16件) を見る 金井美恵子の作品はこちら。