わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

金井美恵子「カストロの尻」

 最新作ということになるのかな。連作というか、短編集というか。

 一作目の「「この人を見よ」あるいは、ボヴァリー夫人も私だ」を読みはじめる。これ、初出の時に文芸誌で読んでるんだよなあ。後藤明生の『この人を見よ』や、金井の80年代の傑作『文章教室』などに言及している批評風私小説。いや、小説と呼んでいいのだろうか。わからん。でも、相変わらず少し意地悪で賢くてでもそこが愛おしくておもしろい。中野重治がボロッかすにされてる。

 

 

カストロの尻

カストロの尻

 

  

文章教室 (河出文庫―文芸コレクション)

文章教室 (河出文庫―文芸コレクション)

 

 

この人を見よ

この人を見よ

 

 

金井美恵子の作品はこちら。