五時四十分起床。猛暑というのがにわかに信じられないくらい涼しい朝なのだが、それは寝ている部屋に限った話で、窓を開けると涼やかさがささやかな幸運のようなもの、あるいは単なる思い込みであることに気付く。うひゃあ、と変な声が漏れるが、お隣のベランダで咲いている朝顔の花のおかげで、多少ではあるが和んだ気分になれた。
仕事。連絡は少ない。腰を据えてじっくりと某案件に集中。
夕方、ウォーキングへ。仕事帰りと思われる人は少ないようだ。やはり世間は夏休みに入ったか、それとも感染者が増えているのでみなリモートワークをしているだけなのか。
夜、取引先から連絡。ぼくがコンセプト開発とイラストレーター選定を担当した某カレンダーのコンペ、無事に採用となったようだ。あー、よかった。お盆明けから実制作に入る。2023年用だから、突貫工事だ。
読書は松浦寿輝「香港陥落 ——Side B」(「群像」2022年9月号掲載)。時代のいかがわしさ、人付きあいのいかがわしさ。だが、生命の根幹となり万国共通の喜びである料理と酒だけには本物の輝きがある。うーむ…。