わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2015-08-26から1日間の記事一覧

磯崎憲一郎『電車道』

今年初めに、和製『百年の孤独』と話題になったイソケンさんの最新作。家族を捨てて、洞窟のなかで一人で生きることを決めた男、そしてその洞窟の周辺にある養蚕農家の集落の子どもたちの生活を描くところから物語は始まる…。 電車道 作者: 磯崎憲一郎 出版…

後藤明生「イエス=ジャーナリスト論、その他」

最後の未完長編『この人を見よ』の巻末に収録された文学論。おそらく何かの講演、あるいはインタビューが元ネタ。1999年初出らしい。 大半が芥川論。表題にあるイエス=ジャーナリスト論も芥川が言っていたことらしい。後藤明生は太宰より芥川の小説手法が好…

対象としての季節/長靴の男子

五時四十五分起床。篠つく雨。暴れるのではなく、ストイックにまっすぐ、最短距離で降ってくる。規律正しい雨粒の大群が急降下しつづけているようなイメージ、と書くと情緒もクソもない。夏の終わりの雨は、降り方に関わらずさみしいものだというのに。麦次…