録画しておいたものを観た。フィンランドにある、日本人女性が開いた食堂が満席になるまでを描いた作品。さみしさを抱え込んだ女性たちの人間模様がストーリーの中心。それが悲壮に思えてこないのは、やはり小林聡美ら主演女優たちのコメディ感覚が優れているからか。悲しさが、日常的な笑顔ですこしずつ和らぎ、消えていくような感覚。
ストーリーはともかく、光の使い方がとても優れていると思った。ヨーロッパらしい陽光に、日本人女性のわずかに屈折した表情が浮かび上がる。光の使い方がうまいから、影に覆われた森のシーンの美しさが際立つのだろうなあ。
「めがね」も観たくなった。