わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-06-09から1日間の記事一覧

古井由吉『聖耳』

「知らぬ唄」。寝たきりの、息も細くなるほどに弱った老人の口から、ふと唄が漏れる。声は小さく、唄とはとても聞き取れない。だが、家人はみなそれが唄だと思う。どんな唄なのかに思いを馳せてみる。幾度か聞いたことがあるような気がするのは、唄が老人の…

七時起床。今日も引き篭もり状態がつづく。作業中は、視野が狭くなる。パソコンの画面と紙と万年筆の先しか見ていない。「狭」とは「狂」につうじるところがないだろうか。狭はせばめられているさま、脇からはさまれているさまを意味する。転じて心のせまさ…