わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-08-29から1日間の記事一覧

小川国夫『止島』

遺作短篇集。心して読むべし。 「葦枯れて」。戦国時代の、戦の場での身内殺し。ですますを基本とした奇妙な文体とねじれるような展開、そして怒りをそのままに放置したかのようなラスト。深刻なテーマを実験的な手法で語った傑作。いや、実験的でもないのか…

きみはD大学のドイツ語学科にいたNちゃんだよね

近所のアパートに大学時代の同級生のN(女性)が住んでいたようで、何度か部屋から出てくるところを見かけたり、近所のコープで買い物しているところに遭遇したり、駅までの道ですれ違ったりしていたのだが、いつの間にやらその部屋には別の女性が住みはじめ…