わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

古井由吉『やすらい花』

2008年から「新潮」に連載されていた連作短編を一冊にまとめた最新作品集。 「やすみしほどを」を少しだけ読んだ。入退院を繰り返した作者とおぼしき人物の頭のなかに突然鳴り響いた、妙な連句……。全部読んでいるので鮮烈な衝撃はほとんど受けないのだけれど…

福永伸『星座から見た地球』読了

タイトルのヒントになるような描写はひとつも見つけられぬまま読み終えてしまった。四人の子どもたちの小さな小さな、でも本人たちにとってみれば大きな大きな悲しみと喜びの記憶が、結びついたり、離れたり、交差したりしながら、複雑な模様を織りなしてゆ…

牛とフライパン

ドウブツの世話をしなければいけないから土日だろうが平日だろうが必ず六時には起きることにしているのだが時折寝坊して六時半になることもある。今日は六時前に起きることができた。一雨降ったからだろうか、七月の終わりにしては涼やかな朝で、軽く走りた…

福永伸『星座から見た地球』

時間が横軸だとすれば登場人物は横軸で、物語は任意の時間とA/B/C/Dいずれかの登場人物の交差点を飛び石的につまみ食いするように進む。うーん、カルヴィーノの『パロマー』を思い出した。大学生時代、この作品を読んで衝撃を受けたのを覚えている。内容では…

若林公徳『デトロイト・メタル・シティ(10)』完結

根岸君はクラウザーの存在を否定してこそ根岸君であり、クラウザーは根岸君に否定されてこそクラウザーなのだ、それを無理やり1つになろうとするから及川はクラウザーを受け入れないのだ。 根岸はあのエンディングのあと、いったいどんな人生を歩むのだろう…

今日の事件簿

みーこちゃんもPocket WiFi事件 551よ久しぶり事件 これってタントじゃねーのか事件 over 100kg事件 2本中1本はファム事件 クワガタじゃなくてハサミムシ事件 一律20%事件 最後に黒いの事件 そして女たちは蝋人形の館へ事件 まあなんとかなりそうだ事件 また…

いろいろ聴きました

ずっと考えてばかりいると、頭がどんどん飽和してくる。昼間は猫に騒がれる程度でアポイントのない日はずっと書斎にこもってキーボードを叩きつづけたり紙に鉛筆や万年筆でうにゃうにゃと何かを書きつづけたり、資料を読み込みつづけたりする。一人だから、…

週刊モーニング

東村アキコ「主に泣いてます」、どんどん暴走傾向。いいことだ。 (モーニング KC)" title="ひまわりっ ~健一レジェンド~(13) (モーニング KC)">ひまわりっ ~健一レジェンド~(13) (モーニング KC)作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/02/23…

福永伸『星座から見た地球』

少しずつ、歓びと悲しみのボリュームが逆転しはじめているような。星座から見た地球作者: 福永信出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/06メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (34件) を見る福永信の作品はこちら。

サド雨

二時四十五分、悲鳴を上げた。左の二の腕に刺されたような激痛が走ったからだ。だが、それは刺されたことによる痛みではなかった。噛まれたので痛んだ。やったのは花子だ。どうやら腹が減ったらしい。痛いじゃないか、と文句を言ったら、しょげかえってどこ…

今日の事件簿

大江戸線ではイー・モバイルがあまり使えない事件 TさんiPhone 4事件 うれしい分割事件 恐ろしきビル風事件 強行打ち合わせ事件 午後三時の昼食(炭水化物のみ)事件 アジフライとメンチカツ事件 今日はUbuntuをインストールした工人舎SH6から更新事件 Ubunt…

福永伸『星座から見た地球』

小さな歓びも、そして他人事のような悲しみも。星座から見た地球作者: 福永信出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/06メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (34件) を見る福永信の作品はこちら。

早起き/変化/真っ黒け

五時四十分起床。昨日より明らかに寝汗が少ない。 六時半には身支度も簡単な掃除も済んだのですこしだけ仕事のメールの返事を書いたら、七時に仕事の電話がかかってきた。デザイナーH氏、六時半ごろから仕事をはじめるスタイルなのだそうだ。氏と電話で話し…

福永伸『星座から見た地球』

大人たちの目の前から消えたかと思えば、今度は大人たちとの関わりの中で、悲しみを少しずつ募らせていく。その悲しみは、やっかいなことに無自覚な場合もある。星座から見た地球作者: 福永信出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/06メディア: 単行本 クリッ…

拝啓、オーラ様/百日紅の記憶

五時四十分起床。この数日で「アツイ」が口癖、ただし季節限定の口癖、になりつつあるのだが、つい口から漏れるこういった言葉を「ネガティブだ」と批判する人がときどきいらっしゃる。先日もTwitterのつぶやきの中にそんなものがあった。暑い日に「アツイ」…

届いた!

飛行機はともかく、ヘリコプターの飛行原理と操縦方法が昔から不思議で仕方なかったんだよねえ。図解 ヘリコプター―メカニズムと操縦法 (ブルーバックス)作者: 鈴木英夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/10/19メディア: 新書購入: 3人 クリック: 15回こ…

こうの史代『ぴっぴら帳』(1)

2000年ごろから4コマ漫画専門誌に連載されていた、セキセイインコのぴっぴらさんとその飼い主・キミ子の日常を描いた傑作。インコの生態描写が緻密で豊か。まあ、ときおり擬人化されていたりするのだけれどそれはご愛敬。作者の生き物(トリ)に対する深い愛…

福永伸『星座から見た地球』

四人の子どもたちは、悲しみや孤独を抱え込んだまま、少しずつ、大人たちの目の前から消えてゆく。これ以上の悲しみは、そうそうないと思う。星座から見た地球作者: 福永信出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/06メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を…

エアコンとフジ

戸籍上の誕生日。なーんで誕生日が二日にわかれちまってるんだか。って、理由はわかっているのだが、納得がいかない。 この時期、寝入りっぱなにエアコンのスイッチをオンにしない、というのはなかなかの冒険のような気がする。夕べは冒険したい気持ちが高ま…

鬼太郎少年、現る

六時起床。起きるとすぐに窓から外に顔を出し、陽射しの強さを確認するのが日課になった。裏手の一戸建てやマンションの壁を照らす朝日の光は、昨日よりは若干柔らかく見える。 午前中は念入りに掃除し、一休みしてからアイロンがけ。汗だく。冷やし中華で昼…

安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(21)

いよいよア・バオア・クーでの決戦…なのだが、細かな部分がかなりアニメ版と違っている。徹底的な戦略検証により「戦争」としてのリアリティが増し、なぜ最終決戦の場がア・バオア・クーだったのか、そしてそこではどんな闘いが求められていたのかが明確にな…

ロルフィング・第8回目(微調整)

体全体の調整は前回で終了しているので、今回を含む残り3回で最後の仕上げをする。今回は背中を痛めてしまったので肩・背中周り・首のバランス調整と、股関節から下の調整がメイン。痛みはかなり和らいだし、歩き方がスムーズになったような。足の振り出しが…

ヨダレと痛み

炎天下での取材で疲れたのだろうか、シーツがヨダレまみれになっていた。五時三十分、苦笑しつつ起床。ところが苦笑の次に訪れたのは爽やかな朝ではなく容赦ない痛み。昨日、慣れない満員電車で大荷物を抱えて突っ立っていたところ、電車が揺れて体勢が崩れ…

いろいろ届いてた

詳細は後日。機動戦士ガンダム THE ORIGIN (21) ひかる宇宙編・前 (角川コミックス・エース 80-25)作者: 安彦 良和出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2010/07/26メディア: コミック購入: 4人 クリック: 151回この…

the shortest

五時半に起きて掃除して七時半に家を出て湘南に行って午後からずーっと取材して帰ってきて風呂入ってメシ食ったからもう寝る。

shorter

五時半に起きて掃除して九時半に家を出て湘南に行って午後からずーっと取材して帰ってきて風呂入ってメシ食ったからもう寝る。

福永伸『星座から見た地球』

四人の子どもたちが、それぞれの悲しみ、そして孤独。誰もが自分は理解されていないと思っているようだ。だが、周囲の人々はみな彼らをそれなりに理解しようとしている……それなりに、ではあるが。星座から見た地球作者: 福永信出版社/メーカー: 新潮社発売日…

まだまだ堪える/ゴーヤはお休み

熱帯夜だったようだ。昨夜も何度目が覚めたことか。五時五十分、今朝最後の目覚め。要するに、起床。身支度しているだけで汗が噴き出てくる。そろそろエアコンのお世話になるべきか、と思っていたら、インコのぷちぷちが暑さでかなりヘバりはじめていたので…

福永伸『星座から見た地球』

四人の子どもたちが、互いを知ることなく、ひとつの街の中であれやこれやと。ちらちらと見えてくる大人社会。ささいなことの中にも、憧れと反発が混じりあい、せめぎあっている。星座から見た地球作者: 福永信出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/06メディ…

熱中症注意報トリ編/同・ヒト編(アラフォー♀)

暑さだの猫だの明け方の冷え込みだのに幾度か起こされ、そのたびに汗を拭いたりゴハンをあげたり水を飲んだり蹴飛ばしていたガーゼケットをかぶりなおしたりしてから眠り、五時五十五分、きちんと起床。こりゃ寝不足だな、と思ったが昔からぶつ切れな睡眠に…