わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

中上健次『異族』

『千年の愉楽』では路地の男たちが運命に翻弄されていたが、本作では無理やり運命を見つけようとしているように読めなくもない。異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック…

プレッシャー

五時三十分、自然と目が覚めてしまう。暑いから、というよりも粗大ごみ収集の予約を入れていたので、ゴミ出しにプレッシャーを感じていたのかもしれない。以前ごみ収集係に文句めいた問合せを受けたことがあるからだろうか。約束の時間にゴミが出されていな…

週刊モーニング

「社長 島耕作」なんだよ、島の結婚式ではないのかよ。 「GIANT KILLING」。ふーん、塾講師だったのか。 「グラゼニ」やっぱりスランプが来るのね。で、どんな? 「ライスショルダー」それって、ローリングサンダーじゃんか。志那虎 一城の。社長 島耕作(13)…

暑さに乱れる

五時五十分起床。朝から尋常ではない暑さ。湿気の強い熱が体液を強引に汗に変え、絞り出させているような感覚。書斎で仕事をはじめるも、暑すぎて集中できず。こんな感覚は久しぶりだ。暑いという事実に思考がとらわれ、仕事よりも、そこからいかにして脱却…

中上健次『異族』

リンチ殺人、死体遺棄、父なし子、霊能者。過去の中上作品と、つながっているような、つながっていないような。路地の消失が物語を迷走させているのかもしれない。異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/10…

マッチ棒の塔

六時起床。珍しく花子が一緒に寝ていた。 午前中は喘息の定期診察へ。大きな問題はないのだが、痰がからんでいたので痰を切る薬を処方された。 午後から仕事。ややこしい案件。少しずつマッチ棒を積み上げて塔をつくるような感覚。 夕方は長めの散歩へ。微か…

今日の事件簿

中野事件 茗荷谷事件 小石川事件 春日事件 西荻窪事件 自宅事件 東池袋事件 渋谷オンライン事件

中上健次『異族』

登場人物たちはかなり荒っぽいことをしているのだが、どこか淡々としていて、深みもない。わざとこのような書き方をしているようにも思えてきた。ただし作意はまったく見えない。異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館…

晩夏に似合う

六時起床。仕事が佳境だが銀行を回ったりもする必要があり、朝から何かと慌ただしい。と思ったら夕方に少しだけ時間が空いてしまった。事務処理に充てる。 夕方、散歩を兼ねた買い出し。蝉時雨。セミの鳴き声は晩夏のほうが似合う気がする。 夜もなんやかん…

中上健次『異族』

揉めている。だが、過去の中上作品にあったような、情念でぶつかっていく感覚はまだ読み取れない。異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (8…

奇蹟の休日

金曜の段階では、今日はフルで仕事すると思っていたのだが、土曜に他のスタッフやクライアントの協力もあり、とんとんとんと片付いたので今日はオフ。六時四十分まで寝た。 八時、「仮面ライダーフォーゼ」最終回を観る。友情というテーマをヒーローモノの世…

中上健次『異族』

うーん。確かに中上作品なんだけど、他の作品とは違うなあ…。異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (8件) を見る異族作者: 中上健次出版社/…

寝不足

無意識のうちに目覚ましのセットを解除していた。六時四十分起床。 早朝より仕事。掃除を挟み、仕事。十六時ごろになんとか終了。あとはゆっくりのんびり過ごした。 ちょっと寝不足だ。

今日の事件簿

五時起き事件 言葉ラッシュ事件 赤字ラッシュ事件 手が痛い事件

か、書くことが…

六時起床。ひたすら仕事。午前中にちょっとだけコンビニとスーパーに買い出し。夕方に軽く散歩。あまりに書くことがなくて、少々困っている。

ときどきゴハン

六時起床。朝から晩まで、書斎に籠もりデスクに張り付きひたすらキーボードを打ったり鉛筆で紙にアイデアを書きつけたりしつづけた。ときどきゴハンとトイレ、そして猫の世話。散歩はできず。読書はわずか。読書日記が書けるほどは読んでいない。ふう。

中上健次『異族』

中上の描く暴力は、あまり痛そうじゃないような気がする。どうなんだろ。異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (8件) を見る異族作者: 中上…

こまめにトイレに行け

布団に入った直後から花子が騒ぎはじめ、こちらの睡眠のリズムとうまくシンクロしているのか、眠りの浅くなるタイミングを見計らってギャンギャンと鳴き部屋をうろつきぼくを噛む。その都度、起き上がってなだめたり、水を飲ませたり、ゴハンを与えたり、あ…

中上健次『異族』

右翼、ヤクザ、暴走族、帝国主義の亡霊、暴力。階級やら階層やらはあるが、どうやら差別はないようだ。 なんとなく政治的な味付けが濃いというか。大江健三郎っぽいというか。あそこまで優等生的ではないけれど。異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: …

評価上場

六時起床。身支度を済ませ、朝からせっせと仕事をするが、電話やらメールやらが多くてさっぱり進まない。先週いっぱいが夏休みで今日から稼働している人が多いからだろうか。 十三時三十分、中野の某社にてプレゼン。評価上々。 十五時、帰社/帰宅。直射日…

中上健次『異族』

在日朝鮮人のシムを軸にしつつ、義兄弟のちぎりをかわした三人の道場での日常が語られる。日常といっても衣食住ではなく、道場という場における右翼や暴走族たちとの交流が中心だ。過剰に文学的な表現は意識的にだろうか、排除されているような。かといって…

only adidas

何度もトイレに行った記憶があるのだが、実際には一度しか行っていないような気も同時にするのは、明け方の暑さに脳の記憶を司る部分が乱されているからか、それとも単純に寝惚けていたからか。五時三十分、目覚ましが鳴る前に目覚めてしまい、トイレには行…

中上健次『異族』

中上の遺作。被差別部落らしい「路地」出身のタツヤは、映画に出ないかと誘ってきたシナリオ・ライターを通じて、在日朝鮮人のシム、そしてアイヌのウタリと運命の出会いを果たす。 路地消滅後、何を中心に物語は語られるのか…。異族―中上健次選集〈2〉 (小…

仕上がり上々

六時三十分起床。曇天。陽射しは気配すらなく、厚い雲がのっぺりと空を覆っている。遠雷が聞こえる。 八時から仕事をはじめる。気づけば雨。一度手を止め、掃除機をかけはじめると、雷が鳴りつづけた。ほんの一瞬だが視界が消えるほど激しく空が光り、これは…

今日の事件簿

電車で寝すぎ事件 暑すぎ事件 長すぎ事件 多すぎ事件 慌てすぎ事件 悩みすぎ事件 よすぎ事件 遅すぎ事件 金髪ねーちゃんキレイすぎ事件 パン食べすぎ事件 中上の遺作『異族』長すぎ事件(読みはじめた) 異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: 中上健次…

週刊モーニング

今週はお休み。先週号の、読み残していたところを読んだ。 「草子ブックガイド」なぜか舞台は西荻窪。確かに文学の香りはする街だけど(いや、していた街、というべきかな)、そんなに古本屋さんはないんだよね(いや、ホントは他の街より多いけれど、ぼくの…

大江健三郎「晩年様式集」(8)

「群像」9月号掲載。章タイトルは「死んだ者らの影が色濃くなる」。妻の兄で自殺した映画監督の塙吾良が録音した大量の「声」と古義人が向かい合う『取り替え子(チェンジリング)』に関するエピソード。大江さんは、自分の分身とも言える作中人物の長江古義…

一年で一番暑い日

寝る前に水を飲み過ぎたのか、何度も何度も目が覚め、目が覚めるたびに何度も何度もトイレに入り、トイレから出るたびに何度も何度も水をがぶ飲みしたので、何度も何度も目が覚め、目が覚めるたびに何度も何度もトイレに入り、トイレから出るたびに何度も何…

訃報

終戦記念日。六時起床。ひたすら仕事。 十七時、大崎にて打ち合わせ。終了後、Y先輩からメール着信。大学時代、いっしょにバイトしていた会社の社長(今は会長)がお亡くなりになったとのこと。通夜も告別式も参列できそうにないので、弔電を打つことに。シ…

村田喜代子「屋根屋」(2)

「群像」9月号掲載。屋根屋の言ったとおりのことをしたら、夢のなかで行きたい場所に行けてしまった主人公。そこで彼女は屋根屋と落ち合うのだが…。 平凡な主婦の日常からの静かな逸脱。地味な内容なのに、冒険譚のようなおもしろさがある。群像 2012年 09月…