わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

冷害

 エアコンが苦手だ。身体が急に冷やされる感覚は、最初は刺激的で心地よいが、そのうち気だるさに全身が覆われ、筋肉も関節も硬くなる。クライアントのあまりに冷えすぎた会議室に閉じこめられたりすると、退出するころには脳味噌まで硬くなっている。しかし、かといって冷房に頼らないわけにもいかない。寝るときにお世話になることも多いが、何時間オンにするか、設定温度はどうするか、ドライだけにするか冷房モードにするか、と悩ましい二者選択が多くて疲れる。もっとも、スイッチを入れなければ暑さで身体が疲れてしまう。もっと自然に涼を取ることはできないだろうか、と毎年夏が来るたび考えるが、結局暑さやら冷房の異常な冷たさやら忙しさやらに追い掛け回されているせいか、答えが出せた例がない。ただひとついえることは、省エネを基本に考えたほうがよいということ。エアコンのスイッチを入れる瞬間に、地球のことも考えてみるべきだ。
 
 六時起床。花子、夕べも何度かぼくを起こしにきたが、そのたびにふっさりした身体を胸の上に乗せて、ゆっくりと撫でながらなだめてやる。するとすぐに落ち着いてしまい、ゴロゴロとのどを鳴らしはじめる。やはり、起こされる理由は寂しさだったらしい。
 
 七時、事務所へ。あれやこれや、いくつもの案件を同時進行で進めるが、不思議とパニックにはならなかった。
 昼食を買いに外へ出たら、パン屋のオヤジが「三十五度を越えたので、割引セールをはじめまっす」と客寄せしていた。暑いとパンはうれないらしい。口の中の水分を吸い取られるからか。
 十五時、荻窪の簡易印刷屋「デジタルレディー」で名刺を発注。十六時、吉祥寺の「ラオックス」で安いヘッドホンを購入。これは仕事のためでもある。ICレコーダーで録音したインタビューなどの聞き直しに使う。十六時三十分、カイロプラクティック。十七時三十分、「ファイテンショップ」で麦次郎の首輪を購入してから帰社。
 二十時、店じまい。帰りがけに、しまちゃんところの黒猫・大黒によく似た猫を見かけた。ひょろりと長い体形。「バビル二世」のロデムみたいだ。
 
 ドラマ「電車男」。都合いいよなあ。麦次郎がぼくの顔を見ながらナーナーと鳴きわめくので、あぐらをかいた足の三角の上に乗せてモミクチャにしてやったら、「そういう遊びはしたくない」と言わんばかりに激しく鳴き返された。麦次郎、言うときには言うヤツだ。
 
 今日も活字の読書はほとんどせず。暑いと読む気が失せるんだよなあ…。