わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

三寒四温

 首まですっぽりと布団にくるまっているというのに寒くて目覚めた。窓を見てみる。結露が真冬の朝並みにびっしり。桟に水たまりができている。三寒四温、三日冷え込んだ後は、四日暖かな日々がつづく。そのリズムにここ数日がのっているのかどうかは知らぬが、今日が三寒のほうに当たるのはわかる。七時に起き、身支度を済ませ、仕事に取りかかり、掃除をし、ひと息ついてからまた仕事をはじめる、その間中、ずっと「寒い」と言いつづけていたような気がする。本当に寒くて困っているわけではない。寒いこと自体が、おもしろい。それを言葉に出して言うことが、おもしろい。そういうことだ。
 十四時、麻布十番へ。ひさびさにO社のJさんと打ち合わせ。偶然L社のKさんと鉢合わせた。
 今日のような、晴れているのに、また引っ張り出してきたコートからわずかに露出する肌にほんのすこしだけ北風が冷たく感じる日には、紅梅の鮮やかな色彩がよく似合うはずだが、あいにく梅はすっかり盛りを過ぎた。早咲きの桜は、ソメイヨシノの開花前に散ってしまった。あちこちに木蓮のつぼみばかりが見える。あちこちに沈丁花の香りばかりが漂う。