わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

喘息患者じゃないですよ

 五時五十分に目覚めて、今日も頭痛に悩まされるか喘息の発作も出るかもしれんまだ咳もつづくか、と怖れと諦めが入り交じった気持ちに揺さぶられながら体を起こすが不調な部分はほとんどなく、せいぜい乾いた軽く咳が出る程度だ。眠気はあるものの頭痛は感じられない。昨夜はいつもより数十分程度だが早く寝た、それが功を奏したか、とひとり合点しさっさと身支度やドウブツの世話を済ませる。外は夏の気配をまだ濃厚に残しており、セミの声は随分と少なくなったものの、陽射しは白くわずかに鋭いようにも思える。
 某自治体ポスターのコピー。まるでとっかかりがない。苦戦を覚悟しつつ万年筆を握ったが、意外にも糸口は早く掴めた。体が恢復したからだろうか。訝りつつもかかりつけの医院に電話し診察を予約する。
 正午ごろ、医院へ。どうやらこの数日の体調不良は台風の接近に伴うもので、大型低気圧に刺激された体がアレルギーを起こしていたということらしい。あなた、この低気圧で喘息の発作がでなかったら喘息患者じゃないですよ、と妙な冗談を言われ、医者にツッコミを入れるのはさすがにはばかられ、もっともどんなツッコミを入れたらいいのかも見当がつかなかったのではあるが、医師の説明自体には納得できた。ミノマイシン、フスコデなど処方してもらう。副作用で便秘になるかもしれないから、ヨーグルトを大量に摂取しろと言われた。その際、砂糖は加えるなと言われる。メタボのメの字もない体形だというのに甘いものを控えろとはどういうことだ、と訝しんでいると、糖分がヨーグルトに含まれる善玉菌を殺してしまうからだ、という。初耳だ。
 午後からも某自治体のポスター。今日いっぱいかかるかと読んでいたが、日が暮れる前に終わらせることができた。夕方は少しだけ昨日のインタビューのテープ起こし。九十分ある。何日かかることやら。
 夕方、ベランダでスズメが死んでいるのを見つけた。わが家ではベランダに皿を置き、そこにインコのぷちぷちの食べこぼしだのその他いろいろスズメのゴハンを撒いておいたので、よくウチに立ち寄って食事していたスズメが、最後の最後にここで何か食べようと思ったのかもしれない。死骸は、家の裏に流れる善福寺川に流してあげた。小さくて軽い体は決して水に沈むことがなく、いつまでも、ゆるやかに流れるコンクリート川に、静かに運ばれていった。茂る藻や葦にひっかかることもなかった。

[rakuten:caspia:973481:detail]