わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

高橋源一郎×奥泉光「対談 戦後文学2009」

「群像」8月号掲載。大岡昇平はもう読む気はしないけれど武田泰淳は大好き。つまり、ぼくは彼らが戦後文学と呼んでいる70年代末くらいまでに書かれた観念的で社会意識の強い小説作品が結構スキ、ということになる。この対談、さほど奥深いわけではないのだけれど、歴史感覚が希薄になりがちな日本文学を、しっかりとした「歴史」(の一部)として語ることに成功していると思う。
 十月号から戦後文学の連載がはじまるらしい。源一郎さんは「日本文学盛衰史」の戦後文学編を書くようだ。スゲエ。

群像 2009年 08月号 [雑誌]

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日本文学盛衰史 (講談社文庫)

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ニッポンの小説―百年の孤独

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神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件

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神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件

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文芸漫談―笑うブンガク入門

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