明日も浸かりそうな気がする／石川賢が生きていたら

　五時四十分起床。二時過ぎから一時間ほどかけておいたエアコンに冷やされたのか、身体が陽の当たらない屋内で管理されていたせいで冷たくなっている金属のように重い。朝風呂で軽くほぐしてみる。湯に浸かっている時間はほんの数分。これでも随分マシになる。アタマも冴えてくる気がする。昨日も浸かった。そして今日も浸かっている。明日も浸かりそうな気がする。おそらくは夏だけの習慣。
　仕事、あれこれと。午後より霞ヶ関で打ち合わせ。外務省前の街路樹に、蝉の抜け殻がたくさんくっついていた。このあたりは子どもがいないので、無闇に外されたり持ち去られたりその場で破壊されたりしないのだろう。ただ、数は去年より少なめに見えた。
　十六時三十分、帰社／帰宅。もちろん仕事、あれこれと。
　夕食を取りながら、録画しておいた「マンガノゲンバ」を観た。永井豪特集。傑作「デビルマン」について語っていた。当時を思い出し、そして誰もが息をのむラストシーンに改めて何かを感じたのか、豪ちゃん、じーんと涙ぐんでいた。いい人だ。賢ちゃん（石川賢）が生きていたら、ぜひこの番組に出て「ゲッターロボサーガ」と「虚無戦記」そして「魔獣戦線」について、思い切り語ってもらいたかった。進化とは何なのか、強さとは何なのか、そして正義とは何なのか……。