「群像」四月号掲載。またまたtwitter形式。今回は小林秀雄と大岡昇平(になりすました何者か、あるいは本人たちの死後の魂)がつぶやき、会話をしている。中也も乱入。小林や大岡の思想、信念がtwitterを通じて現代という時代に通用するのかどうか、がとても気になるが、読んでいるうちに、そんなことなどどーでもいいや、というふうになってくる。これがtwitterの効果なのだろうか。ぼくもtwitterのアカウントはもっているのだが、最近はほとんどつぶやいていない。自分の呟きが、膨大な呟きの中にたちまち埋もれ、鮮度を失う。つぶやきのログは死屍累々とした言語の墓場というよりほかない。建設的な呟きですら、そうなのだ。ならば、何をつぶやくべきなのか。それとも、何も考えずにエンターテイメントとして楽しむべきなのか。多くの参加者が、そうなんだろうなあ。熱く交わされる議論すら、一種の遊びであると言えそう。
そうか、twitterって、言語がもつ意味の継続性や連続性がブッ壊れちゃう媒体なんだ……。
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