わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

M8.8の大地震

 六時起床。朝、母から電話。祖母が九十八歳で他界。死因は老衰。葬儀については決まり次第連絡してくれるとのこと。
 午後、中野にて某IT企業の取材。インタビュー後の撮影も立ち会う予定だったが、祖母の葬儀についての連絡やらお花の手配やら忙しくなりそうなので先に帰らせていただいた。
 十五時ごろ、荻窪着。地下鉄を出て駅ビルでトイレに入ってから外に出る。お寺の境内を抜けて古いアパートの前を通ったところで、電線が縄跳びしているみたいに揺れているが目に飛び込んだ。体感したのはその後だった。ひどい地震。民家から主婦や子どもたちが飛び出てきた。揺れが大きすぎてしばらく歩けず。治まったところで歩きはじめたが、あちこち人だらけ。途中にある専門学校の生徒たち、卒業パーティー中だったのか、仮装したまま外に避難していた。
 帰宅。神棚におそなえした水が倒れたのと、本棚の上に置いてあったパソコンソフトの箱が倒れてきたくらいの被害。カミサンも猫もインコも無事。実家とは連絡つかず。埼玉に住む妹とはメールで連絡が着いた。葬儀のことはわからない。
 テレビでは甚大な被害を伝えている。首都圏のJRは終日運休で、帰宅難民が生じはじめている。翌日以降、情報インフラがさらに整うと被害状況はもっと明らかになるはず。
 よくよく考えるに、ばーちゃんが死んでいなかったら撮影前に帰ろうとしなかっただろう。撮影に立ち会っていたら、高層ビルの中に閉じ込められ、徒歩で自宅まで帰ることになっていたかもしれない。中野から荻窪までだからたいした距離ではないが、ついている、と思った。ばーちゃんが守ってくれたのかも、とちょびっとだけ思った。たいして接点もなく、もう十年以上会っていなかったのだが。
 東北地方の皆さん、大変でしょうががんばってください。