わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

古井由吉『栖』

「湯」。生まれた子どもとの生活。控えめで悲しい泣き方をする赤ん坊は、なんの象徴なのか。それとも、そういう穿った読み方をすべきではないのか。佐枝は妻、そして母としての自覚を強めているようだが、岩崎は赤ん坊の成長を喜びつつも、夫、そして父としての自覚が、なぜか希薄。

栖 (1979年)

栖 (1979年)

聖;栖 (新潮文庫)

聖;栖 (新潮文庫)

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