わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

保坂和志「未明の闘争」(27)

「群像」1月号掲載。自宅での深夜の会話から唐突にヨコハマの情景に移ったかと思えば、またまた電車の中に。乱れ入る場所と時間。異様なまでに「私」という主格こだわるために文章が破綻してしまう箇所も多い、奇妙な文体。それでいて、突然消えて他者の心になりすまそうとする「私」。この作品の先には、一体何があるのだ?

群像 2012年 01月号 [雑誌]

群像 2012年 01月号 [雑誌]

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