わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

三浦雅士『私という現象』読了

 私=自我、言葉、そして言葉の集合体・構造体である物語。この三つの関連性についてもっともっと考えたくなる。こんなにすばらしい評論が70年代後半に書かれていたことは驚きだが、その内容が四十年以上たった今もなお、ほとんど色あせていない点も驚きだ。特に、谷川俊太郎筒井康隆田中小実昌についての部分は学ぶべき部分が多い。学生のうちに読んでおけばよかったと激しく後悔。柴田元幸の愛読書というのもうなずける。

私という現象 (講談社学術文庫)

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身体の零度 (講談社選書メチエ)

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主体の変容―現代文学ノート (中公文庫)

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幻のもうひとり―現代芸術ノート (1982年)

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バレエ入門

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三浦雅士の作品はこちら。
続・吉岡実詩集 (現代詩文庫)

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