わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」 近代篇18 最初の小説

「群像」2018年5月号掲載。

 文字通り、小説の起源について。読み進めるうちに、小説という文学形式がヴェーバーの『プロテスタンティズムと資本主義の精神』と関わりがある、というよりも、ピューリタンの信仰のかたちと近いということに、そして資本主義の成立と深い関係にある、ということがわかる。世界初の小説と呼ばれているらしい「パミラ」という作品、ちょっと読んでみたくなった。ご都合主義的な、強引な物語展開らしいが。

 そういえば大澤さん、昨日の朝日新聞の書評コーナーに『プロテスタンティズムと資本主義の精神』を紹介していたな。「〈世界史〉の哲学」の連載を読んでいる人はみんなニヤリとしただろう。

 

 

群像 2018年 05 月号 [雑誌]

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キリスト教と近代の迷宮

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〈世界史〉の哲学 近世篇

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<世界史>の哲学 古代篇

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<世界史>の哲学 東洋篇

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<世界史>の哲学 中世篇

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<世界史>の哲学 イスラーム篇

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プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

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[第1巻 メロドラマ] パミラ、あるいは淑徳の報い (英国十八世紀文学叢書)

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