2008-05-05から1日間の記事一覧
墓参り記念で、表題作だけ読み返した。 武田泰淳という人は、歴史を、そして人間の魂を独自の視点で鋭く観察し、分析し、描写した偉大な作家だと思う。好きな作家を訊かれると、真っ先に挙げるうちの一人。『富士』のプロローグ部分、そして連作エッセイ(小…
「髭の日」。主人公は、寝たきりとなり、病院に長期入院している老いた父親の髭を、週に一度剃りに病院に行く。その髭そりのしにくさを、道具、髭の毛質、寝姿勢などさまざまな面から病死者している。そして最後、経済的理由から入院費の安価な老人専門の病…
日本における現代彫刻の第一人者のようなのだが、今まで知らずにいた。旅、風などのモチーフで連作を作りつづけているらしい。 一階は人物モノ、二階はやや抽象的な人物以外のモノ、という構成。気になったのは、人物モノでは「閉ざされた時間(とき)」とい…
連休で気が抜けているのか。六時半に起きるつもりが、目覚まし時計を、鳴ってからか鳴る前にかはわからんが、無意識のうちに止めており七時半まで気づかず寝ていた。一時間の寝坊ということになるが、それでも六時間しか寝ていないことになる。ここ一ヶ月ほ…