わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

ややイタタ/みどりとけむし/寝違えの痛む散歩

 連休で気が抜けているのか。六時半に起きるつもりが、目覚まし時計を、鳴ってからか鳴る前にかはわからんが、無意識のうちに止めており七時半まで気づかず寝ていた。一時間の寝坊ということになるが、それでも六時間しか寝ていないことになる。ここ一ヶ月ほど一日の睡眠時間は五時間少々、これでは足りない、休みの日くらい少しは増やせ、と無意識が要求したのかもしれない。
 寝違え、だいぶよくなった。だがまだ痛む。
 掃除を済ませ、カミサンと外出。この連休は曜日にも天気にも恵まれていない。曇天の今日よりは晴天になるかもしれぬ明日に望みを託すべきかと思ったが、今日は朝から身体のほうが休日モードなので、今更予定を変える気にもならず。
 電車で目黒へ。美術館好きとしては東京都庭園美術館はチェックしておきたいところではあるが、あいにく現在開催中の企画はオールドノリタケ、これにはほとんど興味がないのでスルーすることにし、隣にある国立科学博物館付属自然教育園へ。雑木林放置状態の中に整備された歩道が造られており、じっくりと自然を観察することができる。モミジの薄い若葉からの木漏れ日にしばし心奪われた。快晴だったらどんなにきれいだったろう。残念。そして樹齢三百年以上の「大蛇の松」「物語りの松」は圧巻。カワセミがいるらしいが目撃できず。冬になるとツグミやモズも来るらしい。たっぷり歩いたが、なんせ虫が多く、毛虫の類にビビりながらの散歩だったので精神的に非常に疲れた。展示室で再生されていたミミズの生態のビデオに驚いた。口を開けて葉っぱをバリバリと喰い、肛門からモリモリとウンコをしている。
 自然教育園を出て、住宅街の中の細い道を歩いて中目黒方面へ。目黒川を渡り、長泉院という寺院へ。ここには、大好きな作家の一人である武田泰淳先生と百合子夫人の墓がある。三度目だ。数年ぶりになる。墓参りをした。亡くなった作家の墓参りは結構好きで、泰淳先生・百合子さん以外には、漱石の墓に二度ほど行った。言葉を扱う者としての覚悟、そして名作『富士』や『目まいのする散歩』を読めることへの感謝を伝えておいた。
 ついでに、この寺が運営している現代彫刻美術館を覗く。峯田義郎という彫刻家の作品展をしていた。詳細別項。
 長泉院から恵比寿まで、住宅街をさまようように歩く。「目まいのする散歩」ならぬ「寝違いの痛む散歩」。
 電車で荻窪まで戻り、買い物をしてから帰宅した。
 夜は録画しておいたNHK-BSの石ノ森章太郎特集の第三夜を観る(日記には書かなかったが、昨日は第二夜を観たのだ。「キカイダー」と「イナズマン」)。今日は「ゴレンジャー」。今観るととっても馬鹿馬鹿しい。当時、ヒーロー物が大好きだったはずだが、そのわりにストーリーをよく覚えていない。おそらく原因は、巨人ファンの父が夜になるとナイター中継を観るので子ども向け番組は一切見られなかったから。オフシーズンでも、見せてもらえなかったような記憶がある。幼稚園のころの「仮面ライダー」と「キカイダー」は観ていたようなのだが、こちらもストーリーの記憶はほとんど曖昧。