日本における現代彫刻の第一人者のようなのだが、今まで知らずにいた。旅、風などのモチーフで連作を作りつづけているらしい。
一階は人物モノ、二階はやや抽象的な人物以外のモノ、という構成。気になったのは、人物モノでは「閉ざされた時間(とき)」という作品。尻をついて床に座る全裸の少年、その視線の曖昧さと無表情さ、そして肉体的なだらしなさを感じさせる造形が、ぐにゃぐにゃした閉塞感を醸し出している。二階の作品は心象風景を彫刻化したようなものが多く、いずれも好感が持てた。
http://www.museum-of-sculpture.org/