わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

古井由吉「明後日になれば」

「群像」7月号。限りなくエッセイに近い感じで、この春の天候の不順さ、あるいは異常さを、そして天候の異常さと部分的には重ね合わせるようにして、生と死にまつわる古代の哲学者の残した言葉の奇妙さについて、ただひたすらに、考えつづけ、書き連ねている。もう、なんだかよくわからないけど全体的にすごくて、といっても十年前の古井さんのように怒りの混じったすごさではなく、あの世に片足つっこんだようなすごさでもなく、ただただ、歳を取ったという事実をすんなりと受け入れ、そして先にある死を感じながら、死と、生について、ごくごく自然に考えをめぐらしている。もう、全文引用しちゃってもいいくらいすごい。

群像 2010年 07月号 [雑誌]

群像 2010年 07月号 [雑誌]

↓発売前だけれど
群像 2010年 08月号 [雑誌]

群像 2010年 08月号 [雑誌]

古井由吉の作品はこちら。最新作は『やすらい花』