わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

古井由吉『やすらい花』

 2008年から「新潮」に連載されていた連作短編を一冊にまとめた最新作品集。
「やすみしほどを」を少しだけ読んだ。入退院を繰り返した作者とおぼしき人物の頭のなかに突然鳴り響いた、妙な連句……。全部読んでいるので鮮烈な衝撃はほとんど受けないのだけれど、緻密に積み上げられた奇妙な世界は何度読んでも魅惑的。生きることの奇妙さを、こんな形で表現できる作家はそうそういない。古井さんだけなんだろうなあ。

やすらい花

やすらい花

古井由吉の作品はこちら。この作家を未読の人は、『やすらい花』から入っていく、というもアリだと思う。