2018-10-20 奥泉光『雪の階』 読書日記 小説 日本文学 惟佐子の、親友の心中に対する考察、推理がなかなか鋭い。推理小説の趣が強いのに、文体は美しい。この章はシリアスなのでキビキビと書かれているが、他の章はちょっと緩くなったり、さりげなくボケが入っていたり。変化に富んだ小説だ。 雪の階 (単行本) 作者: 奥泉光 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2018/02/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫) 作者: 奥泉光 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2016/04/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 東京自叙伝 (集英社文庫) 作者: 奥泉光 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2017/05/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る ▼奥泉光の作品はこちら。『ビビビ・ビ・バップ』は面白かった。でも一番好きなのは『浪漫的な行軍の記録』かな。