わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-10-27から1日間の記事一覧

小島信夫『月光|暮坂』

「合掌」読了。弟の死の記憶から十三回忌の様子までを、語り手は曖昧な記憶を、曖昧な部分は曖昧なままに、そして自然に思い出す流れにまかせて書きつづる。それは、必死になって思い出そうとするといった種類のものでも、思い出すままにゆるやかに書き連ね…

ドウブツ、医者に走る

花子、結膜炎という診断。目薬と抗生物質、化膿止めをいただく。ついでに血液検査もしてもらった。夕方に病院から電話で検査結果が伝えられた。慢性腎不全の疑いがあるらしい。後日、精密検査をすることになった。麦次郎も以前数値までよく似た検査結果が出…

虞/怖れ/恐れ/畏れ

六時五十分起床。夜中は花子になんどか起こされた。熟睡していても、エリザベスカラーをしていることに気づき直すと、急に心細くなるのだろうか。異物はひとの心を不安にする。それはドウブツもおなじだ。あらゆる存在は、未知なるものに怖れをいだく。支配…