わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

虞/怖れ/恐れ/畏れ

 六時五十分起床。夜中は花子になんどか起こされた。熟睡していても、エリザベスカラーをしていることに気づき直すと、急に心細くなるのだろうか。異物はひとの心を不安にする。それはドウブツもおなじだ。あらゆる存在は、未知なるものに怖れをいだく。支配されると思えば怖れは畏れとなり、消滅させられると思えば怖れは恐れとなる。虞とかいてオソレと読む。よくないことの予兆という意味だ。虞が怖れとなり、恐れか畏れに変化する。日本語は奥が深い。いくらでも意味づけができてしまう。そして、その意味づけに物語性まで生じてしまうのだ。
 起床後、花子の目の具合を確認。腫れたほうの目だけが涙目になり、目やにも出ている。これは病院に行ったほうがいいだろう。というわけで、九時の開院と同時にかかりつけのグラース動物病院http://grace-ah.com/へ。詳細は[今日のドウブツ]にて。
 九時四十分、帰宅。花子に点眼してから仕事。某不動産会社の会社案内。難儀すると思っていたが、意外に順調。動物病院に行っていた時間など、軽く取り戻せた感じ。愛が成せる技か。BGMはこのあたり。

Approaching Silence

Approaching Silence

ブレミッシュ

ブレミッシュ

 午後から霞ヶ関へ。某IT企業にてPR誌の打ち合わせ。ノベルティのサンプルをいただいた。マグネットとタイマー。
 ミスドでドーナツを四個買ってから帰る。十五時。
 戻ってからも会社案内のコピー。十八時には完了できた。
 ぷちぷちを病院に連れて行っていたカミサンが帰宅。こちらも詳細は後述。まあ、わりきって病気と向きあうしかないな。
 夕方は図書館へ。借りていたCDを返し、村治佳織「アランフェス協奏曲」とBrian Eno「Another Green World」を借りる。村治さんは昔から好きだった。音楽もルックスも(笑)。Brian Eno、好きなのだがあれこれいろんな作品を聴いたわけではない、というわけで。村治さんはともかく、イーノを区立図書館で借りまくるのには無理があるだろうなあ。ジャズを借りなかったのは、ちょっと飽きてきたので。どこに「新鮮さ」や「馴染み」の感覚を抱けるかが、ジャズスノッブになれるかなれないかに大きく関わるような気がする。ディティールの音楽なんだよなあ、ジャズって。ぼくは詳しくないので雰囲気で聴いてしまうが、マニアは細部の「差異」で聴いていると思う。その細部の差異の集合体が曲の構造となり、そのミュージシャンの持ち味につながり、アルバムのスゴサにつながるのではないか。最近集中して聴いてみて(といってもBGMとしてばかりだったが)、そう痛感している。
アランフェス協奏曲

アランフェス協奏曲

アナザー・グリーン・ワールド(紙ジャケット仕様)

アナザー・グリーン・ワールド(紙ジャケット仕様)

たけしの誰でもピカソ」のアラーキー特集をチラリと観る。この手の企画でアーチストを極端に美化するのはやめてほしいととても強く思った。「日の巨人たち」は、アーチストのどうしょもないクズな一面もしっかり取り上げるけれど、「誰ピカ」はクズな一面を隠してしまうか、見せるとしても美化してしまう。フィルター越しじゃ、アートの真価なんて見えないゼヨ。