わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

膀胱炎再発

 夜中、花子に起こされた。薄闇の中でケージの屋根の上に昇り、ぼくを見下ろしながら、ふにゃふにゃと鳴きつづけている。横になれば五分と立たずに眠れるタチで、逆に目覚めもよいほうなのか、こんなときには身体が敏捷に反応する。さっと上半身を起こし、膝立ちになってじりじりちケージに近づき、花子の顔を覗き込んでみる。明らかに怒っている。ゴハンを与えてみる。まだ怒っている。少し撫で回してみたら落ち着いたのでそのまま寝たのだが、六時三十分、きちんと起床し猫トイレを確認してみたら、でっかいウンコがしてあった。その横にはおしっこをした跡もある。どうやらウンコがしたいからオシッコしたところを片付けて、と言っていたのか、あるいは逆でウンコしたあとにオシッコしたいからウンコ片付けてと言っていたのか。真相はわからぬが、トイレがらみの怒りであったことは間違いない。こういうところに気づいてやれないのが、夜中の寝惚け状態の悪いところだ。自分じゃさほど寝惚けてはおらんと思っているから、猫たちにとってはやっかいきわまりないのだろう。
 ……とここまで順調に書いていたのが二十一時過ぎ。花子、突然膀胱炎が再発。というより悪化か。残尿感がつづくのか、何度もトイレに行き、一滴二滴だけシッコをする。そのうちトイレに行くのが間に合わなくなり、部屋のあちこちにポタポタとするようになった。ティッシュで拭いてみると潜血がある。あわててかかりつけの「グラース動物病院」へ。ここは夜間緊急診療をしているので心強い。二十二時、病院着。症状を話す。潜血気味のシッコを拭き取ったときのティッシュも見せた。四十分ほど待つあいだに検査。レントゲン、エコー、血液検査、検尿。レントゲンは異常なし。エコー、検尿はほとんど膀胱に小便が入っていないためによくわからずじまいだが、さほど問題はなさそうだという。血液検査も以前から問題だった加齢による腎不全気味の傾向が出ている以外は問題なし。やはり膀胱に細菌が入り、それが悪化しているようだ。痛み止めと抗生物質+止血、と注射二本を打つ予定だったが、痛み止めを打ったところで花子の抵抗がピークに達してしまい、抗生物質+止血のほうは断念。その場で投薬してもらった。数日後、改めて膀胱の検査をすることになった。料金、緊急診療代込みで約25,000円。
 二十三時三十分、帰宅。戻るとすぐに症状は落ち着いたものの、二十時ごろに食べたゴハンをすべて吐いてしまった。すぐに病院に電話すると、抗生物質が合わなかった可能性があるので投薬はやめてほしいとのこと。明日、違う薬を用意しておくので取りに来てほしいと言われた。
 ぷちぷちにつづき、花子もしばらく療養生活かな。ニンゲンよりドウブツたちのほうが命は短い。なにか不都合が起きたときの命の燃え尽きやすさも、ドウブツのほうが早い場合もあるだろう。しかしそのぶん、ぎりぎりの一線でのしぶとさも強いように思う。とにかく、生きていられる限りはしっかり生きてほしい。そのための支えになることは、なんでもしよう。
 そうそう。花子、抵抗の激しい猫として病院ではマークされているらしくて、緊急で連れて行くや否や、エリザベスカラー(ウチにも常備しているが、今回は必要ないと思って付けていない)を装着され、猫専用爪切りで四肢のツメをキレイに切られた。賢明な策だ、と感心しつつ、花子にとっては不謹慎だとわかっていながらも暴れん坊猫のレッテル付きか、やれやれ、と苦笑した。
[rakuten:petcenter:353933:detail]

[rakuten:hinoki:10001144:detail]
[rakuten:hinoki:10001178:detail]