わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-03-07から1日間の記事一覧

David Sylvian「Blemish」

ついつい、こればっかり聞いちゃうんだよなあ最近は。 「サイボーグ009」は自己否定がベースにある物語だといった内容のエッセイを比呂美ねーさんが『伊藤ふきげん』で書いていらっしゃるが、デヴィッドの作品にもちょっとそんなところがある。特に若いころ…

伊藤比呂美『河原荒草』

3月16日に行われる朗読会の前に、予習じゃないけど読んでいる。「とげ抜き」は散文詩だったけれどこちらはもっと現代詩らしいというか。 苦しみと悲しみの連環。なんとなく、そんな印象を受けた。よくできた韻文を読むと、読後感が強すぎて読み終えても読み…

伊藤比呂美『伊藤ふきげん製作所』

「花より男子」「エロイカより愛を込めて」「サイボーグ009」。比呂美ねーさん、とってもマンガ好きなんですね。ブログにときどき諸星大二郎とかよしながふみとかいった名前がでてくるので、おや、とは思っていたが。 「サイボーグ009」は、ぼくが生まれて初…

堀江敏幸『おぱらばん』

「留守番電話の詩人」。なんというか、短編小説の展開手法の教材みたい。堀江敏幸は、教材にするにはいささかインテリすぎるんだけど。 この短編、なんとなくラストが永井豪っぽい。どこが、といわれると困るけど。おぱらばん作者: 堀江敏幸出版社/メーカー:…

病み上がりにおばちゃん服

喘息の症状と頭痛とで胸から上がよじれてちぎれてばらけたような気分をごまかすために熱い生姜湯を飲み干してから、アイスノンを頭に当てパタリと眠ったのが午前一時。普段は五時間から五時間半ほどしか眠らぬのだが、調子が悪いのなら、ということで目覚ま…