わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

松浦寿輝『巴』

パーティの場面から書家の哲学的信念的独白へ。それが終わったと思ったら、今度は変態性交シーン。バラエティ豊かな小説だ。そういう意味では、ピンチョン的。ピンチョンのほうが重層的だけど。クラブハウスサンドのような小説、というか。巴作者: 松浦寿輝…

待つのだろう

五時五十分起床。今日も雨は降らない。平坦な曇り空に、ツバメだのスズメだのムクドリだのセキレイだのオナガだのが飛び交っている。空模様が変われば、こいつらは木陰だか軒先だか知らぬが、どこかでひっそりと、息を詰めるようにして雨がやむのを待つのだ…

松浦寿輝『巴』

別れたはずの女との、意外な再会。おお、物語がちゃんと動いてる。巴作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 新書館発売日: 2001/05メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (20件) を見るもののたはむれ (文春文庫)作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 文…

参考になるなあ。いや、ならないか。/立川抜志

筋肉痛はつづく。ブログによれば伊藤比呂美ねーさんも筋肉痛だそうだが何したんだろう。とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起作者: 伊藤比呂美出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/06/12メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 56回この商品を含むブログ (56件) を見る ひ…

稲葉真弓「海松」読了

結婚も出産もしなかった女の孤独な更年期、いや更年期の孤独というべきか、それを週末田舎暮らしというライフスタイルや風土、季節などを巧みに使って印象的に描き出している。あらゆる描写が、更年期って悲しいの、という叫びの代弁的トラップとなっている…

松浦寿輝『巴』

第一部読了。推理小説としては、ぜーんぜん何も進展なし。壮大なるプロローグというところか。 ただし、今のところは本作を推理小説として読むのは絶対反対。巴作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 新書館発売日: 2001/05メディア: 単行本 クリック: 3回この商品…

まだまだ若い/おなじ状況

六時起床。たかが3kmのジョギングで筋肉痛とは情けない。新聞を取りに行くときの階段の上り下りで一苦労。要介護になったような気分。だが、歳を取ると筋肉痛が一日遅れで、例えば中一日空けて襲ってくるようになる、と聞いたことがある。まだまだ若いという…

松浦寿輝『巴』

どん底の状態ってのは、新展開の予告みたいなもの。という物語構築の鉄則が、ここにも……。巴作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 新書館発売日: 2001/05メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (20件) を見る

「C-ROCK WORK」と「空色帽子の日」by ゼルダ

「C-ROCK WORK」は生涯のベストアルバム10枚選べって言われたら絶対入っちゃう、かなあ。いや「カルナヴァル」のほうを選ぶかなあ。 それはさておき、サヨコは「サヨコオトナラ」で歌う旅人として、チホさんは沖縄で癒し系スピリチュアル系ミュージシャンと…

満足な一日

五時に起きて花子にゴハンをあげて寝て七時に起きてぷちぷちにゴハンをあげて寝て麦次郎はゴハンいらないというからあげずに寝て七時三十分に起きて掃除してアイロンかけてパッタイ食べて昼寝して起きて少し仕事して荻窪図書館まで散歩して何も借りずに図書…

松浦寿輝『巴』

暴力沙汰ととなり、現場から逃げ帰る主人公。エロティックな妖しさが濃厚に漂っている。巴作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 新書館発売日: 2001/05メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (20件) を見る増補 折口信夫論 (ちくま学芸文庫)作者: …

あるいてもあるいてもあじさいのはな。

花子が枕元でプニーと鳴いた。七時三十分起床。窓を開ける。霞む晴れ空に安堵を感じる朝。 午前中はかかりつけの医者へ。症状はすっかり収まった。気管支喘息の医療費控除の書類を書いていただいた。あとは保健所に提出するだけ。 午後からは仕事。某服飾販…

松浦寿輝『巴』

変な映画の制作に協力することになった主人公。さっぱり先が見えない。見えたら推理小説ではなくなってしまうが。巴作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 新書館発売日: 2001/05メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (20件) を見る半島 (文春文庫)…

稲葉真弓「海松」

川端賞受賞作品。単純にまとめると、五十代くらいだろうか、独身の女性ライターが地方の僻地に家を建て、長期的に休んではそこで暮らす、という内容なのだが、そう書くと身も蓋もない、というか、全然本質をつかんでいないまとめかた、というか。時系列の立…

アルミホイルのように/ばたんきゅーとすたこらさっさ

六時三十分起床。晴天。午前中は仕事が落ち着いていたので、布団を干したりベランダの掃除をしたり窓を拭いたりしたくなる空だが、早朝から向かいの木造一戸建ての解体工事がはじまり埃と騒音とで窓を開けてあれこれする気になどとてもなれない。ユンボが大…

松浦寿輝『巴』

昆虫ドキュメンタリーとポルノのコラージュ映画に、シャブ中毒。怪しい要素が出てくること出てくること。巴作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 新書館発売日: 2001/05メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (20件) を見る川の光作者: 松浦寿輝出…

屁で奏でる

六時起床。この時間帯が一番強く降っていたが、次第に弱まり、夕方には晴れ間が広がった。ここ数日夕焼けというものを見ていないことに気づく。茜色の雲が少々恋しい。 十五時、飯田橋にて打ち合わせ。新規案件の相談を受けるが、専門外なので丁重にお断りし…

松浦寿輝『巴』

妙な屋敷、不可解な老人、怪しい思い出話、と豪華そろい踏み。

擬音の朝

目覚まし時計がなる一瞬前に目を覚まし、時間を確認した途端にプププ、プププ、プププ。五時五十五分。プププのゴゴゴ。なんだか朝から騒々しい。 プププでゴゴゴな朝であったが、ゼイゼイゼイはしなかった。喘息の発作、すっかり落ち着いている。乾いた咳が…

松浦寿輝『巴』

松浦寿輝、初期の傑作。帯には「形而上学的推理小説」とあった。形而上学も推理小説もウサンクサイものだと思っているのだが(推理小説ファンの皆さん、ゴメンナサイ)、ウサンクサイものにウサンクサイものが加われば無敵のウサンクササとなり、こうなると…

大気汚染医療費助成

東京都の医療費助成制度。これ以上の情報はGoogleでも使って自分で調べてね。 対象疾病 全年齢…気管支喘息 18歳未満…慢性気管支炎、喘息性気管支炎、肺気腫 対象者 以下のいずれにも該当する者。 ・上記対象疾病にかかっている ・東京都内に引き続き1年以上…

復活の朝

五時四十五分起床。多少ぜいぜいとするが、昨日のように気管支を内側から粗い紙ヤスリでザリザリと削られているような感覚はない。天気もいい。梅雨の中休みか。晴天。多少霞むがはっきりと青い空。低気圧は過ぎた。これなら喘息のヤツもおとなしくしている…

めんどくせえ相棒

六時に起床するも喘息の発作で動けず。仕事は断念する。 医者に注射を打ってもらって夜にようやく復活。東京都から喘息患者の認定を受ければ医療費が控除になるから、治ったら保健所に行って書類もらってきなさいと言われた。本格的に喘息と向かい合わなきゃ…

番外編・伊藤比呂美朗読会「詩人の肉聲とコトバとを聴く La Voix des poetes(詩人の聲)」

天童大人氏プロデュースによる朗読会。今回は「古事記」のスセリビメのジェラシーソングで幕開け。『わたしはあんじゅひめ子である』『のろとさにわ』『コヨーテ・ソング』などからたっぷり一時間、楽しそうに読みまくってくれた。 テーマは「愛」だとおっし…

残念な体調

七時起床。昨夜の念入りなストレッチが効いたのか、朝のうちは快調。午前中は軽く仕事をし、午後から伊藤比呂美ねーさんの朗読会に行くが、三宿に着いたあたりから体調が怪しくなってきた。あわよくば打ち上げに紛れ込もうと思っていたが、気を抜くと喘息で…

『MONSTER』しか読んでない

七時起床。掃除して少しだけ仕事して昼寝して『MONSTER』読んで散歩して「群像」買ってストレッチして『MONSTER』読んでカツオ食べて『MONSTER』読んでストレッチして寝る。 『MONSTER』、登場人物が多すぎて混乱しはじめた。 [rakuten:hyoutan:10010779:det…

金井美恵子『目白雑録2』読了

便所読書専用でした。金井美恵子が中田ヒデと島田雅彦が大キライだということがよくわかった。目白雑録〈2〉―ひびのあれこれ作者: 金井美恵子出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (51…

小川洋子『寡黙な死骸 みだらな弔い』読了

死の多重化。あるいは悲しみの多重化。世の中がこれほどまでに悲しみに包まれているのだとすれば、悲しみ以外には何も存在しないのだとすれば、つまらない。本気でそう思わせた本作はすばらしいと思う。寡黙な死骸 みだらな弔い (中公文庫)作者: 小川洋子出…

結局午後は

いつもどおり五時五十五分に目が覚めいつもどおりに身支度しいつもどおりに仕事をはじめたのだが夜中花子が延々と鳴きつづけていたのであまり眠っておらず十一時ごろに猛烈な睡魔に襲われそのままグースカ。結局午後はお休みにしちゃったのでありました。 「…

小川洋子『寡黙な死骸 みだらな弔い』

「拷問博物館へようこそ」。血のにおいのしない拷問。その冷静さが逆にこわくなる。 「ギブスを売る人」。ロクデナシ譚。気に入っている。 「ベンガル虎の臨終」。正統派の悲しみ。状況設定はかなり異常だけど。寡黙な死骸 みだらな弔い (中公文庫)作者: 小…