わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2010-08-24から1日間の記事一覧

古井由吉『やすらい花』読了

近年の作品の中ではもっとも柔らかに生と死の境目を見つめ、描いている。無理やり分け入って、死のほうに片足突っ込んで書くような緊迫感はなく、生の側から、時折垣間見える死のかけら(あるいはきざし)のようなものを、それを包み込んだり浮かび上がらせ…

ゲルハルト・ケップフ/園田みどり訳『ふくろうの眼』

古書店で購入。気鋭のドイツ人作家らしいのだが、よくわからない。国書刊行会の「文学の冒険シリーズ」。ハズレはほとんどないシリーズなのでかなり期待している。ちなみに装丁は、ぼくが社会人一年生だったころに某カード会社の仕事でご一緒したアートディ…

マッカーシー/中野恵津子訳『アメリカの鳥』

古書店で購入。池澤夏樹個人編集の世界文学全集より。ベトナム反戦をとなえたアメリカの女流作家の名著。アメリカの鳥 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集2)作者: メアリー・マッカーシー,中野恵津子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/08/11メディア:…

おばさんランナー二人と猫に

五時四十五分起床。涼しいのかと思いきや、六時半に新聞を取りに外に出たら雲越しの朝日に外気が蒸れていた。 仕事。某公共機関キャンペーンなど。予定していた他の案件がすべて得意先理由で一時停止中なので、午後は時間がまるっと空いてしまった。今のうち…