わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

なぜか中上

 昨夜は頭痛対策で念入りにストレッチをしたためか、大好きな「タモリ倶楽部」を観る前に突如、猛烈すぎる睡魔に襲われもうだめだ、と就寝。なんだかよくわからんがうねうねしてぐにょぐにょした夢を呆れるほどたくさん見て、しかし目覚めたときには一つも覚えていない、というか、最後の夢は覚えていたのだが身支度をはじめた途端に忘れてしまったようで、日記に書こうにも書けずにいるのが少々もどかしい。夢の影響なのかどうなのかよくわからんが、無性に中上の「岬」を読み返したくなった。七時起床。起きるや否や書棚から「岬」を取り出し、とりあえず机の上に置いてから身支度。
 掃除、アイロンがけ。相武紗季ちゃんがゲスト出演していた「GoGoサタ」を観ながらナポリタンで昼食を摂り、食後は散歩を兼ねてお買い物。古書店「猫の手書店」→西友→ガード下の八百屋。桜はもう終わりか。ソメイヨシノが終われば八重桜が咲きはじめるのだが、今年はまだお目にかかっていない。ハナニラはあちこちで咲いているのを見かける。柿の木の新芽の陽を透かす青が若々しい。
 帰宅後は書斎に籠もって延々と「岬」。一気に読み切ってしまった。
 夕食は久しぶりにつくった。鶏肉・厚揚げとれんこんのオイスターソース炒め。満足できる出来。

吉田秋生『海街diary1 蝉時雨のやむ頃』

 吉田作品ははじめて。少女漫画的予定調和の雰囲気をひしひしと感じつつも、それがどこかでうれしい方向に裏切られているような。鎌倉の風土を活かした作品世界そのものが、いい。

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

松浦寿輝『もののたはむれ』

 「雨蕭蕭」。昭和三十年代タイプスリップ譚。と書くと「三丁目の夕日」みたいだな。
 「中二階」。怪奇幻想マゾ小説。と書くと澁澤龍彦みたいだな。

もののたはむれ (文春文庫)

もののたはむれ (文春文庫)

中上健次「岬」

 文春文庫版の同タイトル単行本から表題作だけを一気に。読み返すの、何回目だろう。コピーライターをしているのだが(仕事は地味)、書く者として混乱したときなどに読み返す作家が何人かいる。中上はその一人。文章のテンションが下がっているときに読むとたちまち気合いが充実してくる。もっとも、その気合いはあまりブログには活かされていないが。
 「岬」「枯木灘」「千年の愉楽」は戦後小説の到達点だと思っている。一般的な評価はさほどではないようだが、「奇蹟」も非常に気に入っている。
 よく読み返す小説/散文は、中上「岬」、漱石坊っちゃん」、金子光晴「マレー蘭印紀行」「どくろ杯」、武田泰淳「富士」「目まいのする散歩」、古井由吉近作全般。まあ、読み返すと言っても部分的に、が多いのだが。昔は安吾をよく読んだが、今はほとんど開かない。

岬 (文春文庫 な 4-1)

岬 (文春文庫 な 4-1)

鶏肉・厚揚げとれんこんのオイスターソース炒め

 元ネタはケンタロウ氏。ありがとうございます。

用意するもの

  • 鶏モモ肉 150gくらい
  • レンコン 小2節
  • 厚揚げ 1/2枚
  • ショウガ 1かけ
  • ニンニク 1かけ
  • ごま油 大さじ1
  • 紹興酒 大さじ1〜1.5
  • 塩、コショウ 適宜
  • オイスターソース 大さじ1
  • ネギ油 小さじ1
  1. 鶏肉はひとくちサイズに。レンコンは5mm厚の輪切り。お酢を入れた水であく抜きする。厚揚げは鶏肉と同じ大きさにしておく。
  2. ニンニク、ショウガはみじん切り。
  3. 熱したフライパンにごま油。焼き色がしっかり付くまで鶏肉を炒める。塩、コショウ。その間に、水を切ったレンコンをレンジで1分ほど加熱。
  4. 鶏肉に火が通ったら、フライパンの片隅に寄せて中央にレンコンを敷きつめるように並べて焼く。鶏肉、火が通りすぎてしまいそうだったらレンコンの上にのせちゃう。
  5. 鶏肉、れんこんを片隅に寄せて厚揚げ投入。
  6. ショウガ、ニンニクを投入し、香りが立つまでよく炒める。
  7. 紹興酒を入れてひとあおり。つづいてオイスターソースを投入。よーくあおって混ぜる。
  8. 最後にネギ油を入れて完成。味を濃くしたい人は、最後に醤油を一回しかけてもいい。