わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

泥酔

 今日からカミサンhttp://www.catkick.com/namake/の個展がはじまる。せっかくの土曜であるが、カミサンは仕事だからか朝からテンションが高いようで、いつもより微妙ながら行動が素早い。猫たちは今日が休日だとわかっているようで、ならば、と朝からわがままを訴えつづけている。昼間のうちはぼくと猫(とインコ)しかいなくなる。猫たちはケンカのために家庭内別居状態だから、あっちで呼ばれ、こっちで呼ばれを延々繰り返すことになる。カミサンとふたりでならカミサンが麦担当、ぼくが花子担当とうまく役割分担できるのだが、そうはいかない。効率的に家事をしながらうまくふたりをなだめなければ。
 
 午前中は掃除、アイロンがけ。シャツを十枚近くため込んだ。一時間以上かかってしまった。
 タマネギとタマゴだけのシンプルなカレーチャーハンとスープで昼食。腹いっぱいになったら眠くなったので寝た。三十分のつもりが二時間も経っていて驚く。おかげで個展会場入りが遅くなった。
 
 新宿のビッグカメラスイッチングハブ、LANケーブルを購入。自宅の書斎にあるMac、ネットに接続できないのでどうにかしようと思っている。無線LANを導入したいが、Apple純正は古いOSに未対応、サードパーティのものは大抵Macそのものに未対応。仕方ないから床にケーブルを這わせる予定。
 
 十七時、恵比寿着。駅前に出ると外の異様な暗さに驚く。新宿ではすでに降っていたが、わずか数キロしか離れていないというのに恵比寿はまだ無事だ。と思っていたら、会場に向かう間にたちまち降ってきた。入ったと同時にどしゃ振りとなる。ついているんだか、いないんだか。
 大盛況である。絵の売れ行きもいいようだ。会場には、カミサンのホームページの常連さんたちがびっしりと詰まっている。開場と同時に入場し、すぐに絵を買って帰った方もいるらしい。熱心なファンに支えられて描いているのだなあと実感。ニンゲン、ひとりでは生きられない。好きなことをするにも、環境と、外部という存在は必要だ。問題は、外部とどのように接触・交流しながら創作をつづけるかということだと思う。影響、反発、依存と、外部との交流要素はたくさんある。
 夜はくみぷり。さん、ヤムヤムさん、テディベア作家のこばやしきのこさんhttp://www2.u-netsurf.ne.jp/~kinoko/とご主人、合計六人で飲む。近ごろは酒に弱くなった。だからあまり飲むまい、と思っていたが、うまい酒を目の前にするとそうもいかない。まあ、自分はワインに弱いから、日本酒にしておけば大丈夫だろう。量も控えよう、などと思っていたら帰りの電車でぶっ倒れた。山手線のホームで吐いた。駅員室で小一時間休んだが、目玉がぐるぐるしている。脳みそも内蔵もぐるぐるしている。身体も足元もぐるぐるしている。もうだめだ。タクシーで帰る。タクシーの中でも吐いたかもしれない。覚えていない。どうだったろう。よくわからん。帰ってすぐ寝た。ごめんよ、ミホちゃん。もう飲まない。
 
 というわけで、この日記は二日酔いに苦しむ翌日に書いている。
 
 古井由吉『仮往生伝試文』。屋根の上で念仏をとなえる乞食僧。悟りと往生、その関係を深く考えようとすると、たちまち死というものの本質が見えなくなるのだなぜだろう。