わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

残暑

背もたれがボロボロ。

 六時三十分起床。昨日の天気予報で「キビシイ残暑となるでしょう」と散々脅されたものの、朝の空は残暑というよりは初秋だなあ、ひんやりと冷たい空気が高いところまでつながり、青さをいっそう凛とさせているようだ、などと詩人よろしく感慨に耽っていたらたちまち夏の太陽が昇り、秋の気配などどこかに消し飛んでしまった。今日は終日作業の予定、一日中家から出ないのは気分も悪いからと朝から散歩に出かけたが、歩くにつれどんどん「アチイ」と独り言が多くなる。蝉の声こそ遠くてまばらだが、陽射しは夏だ。この暑さ、木曜あたりまでつづくという。暑さ寒さも彼岸までというが、今年はどうだろう。
 某大学総合案内、筆記具メーカーのリーフレット、パンフレット、ITベンダーのPR誌など。座ったまま延々Macに向かいぶつぶつとひとりごとをつぶやきながらコピーを書くさまは、人様にはとても見せられない。だがこんなにアヤシイぼくを花子はなんとも思わぬようだ。やはり暑さに参っているのだろうか、部屋の片隅や使わなくなり花子専用ツメトギ板と化したOAチェアーの座面でパタリと倒れ、薄くてゆるい眠りをとぎれとぎれにつづけている。こまめに場所を移動するのは、体温で熱が籠るからだろう。
 十八時、資料待ちの案件がまだ動かないので業務終了。こんな日も、たまにはある。

 堀江敏幸「ピラニア」。謙虚さを描く、ということ。