わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

 十時起床。寝過ぎたのは、忙しさからの無意識の逃避か。午前中は、先日届いた室内外ペット対応のカーペットを敷く。ココアブラウン。家のインテリアとの相性はまずまずだが、その上に黒い耳黒い顔灰色がかった茶色の身体の麦次郎が乗ると、とてもくどい。花子が乗ってもおなじだろう。
 午後からカミサンと外出。新宿伊勢丹の「ワイズ」で、カミサンがフード付きのブルゾンとグレーのパンツを購入。ぼくは立ち上がりにヨウジでセットアップを買ったから、あまりうらやましく感じない。つづいて催事場で開かれているメンズのバーゲンへ。インポートものらしいワイドシルエットのジーンズ9,000円、「カルバンクライン」のサンプルセールの黒いセーター7,000円、やはりインポートらしいブーツ、2足で16,800円。
 つづいて「ユニクロ」へ。父の誕生日が近づいている。何がほしいか訊いてみたら、Vネックの軽い素材、できれば洗濯にも気を遣わないで済むアクリル混合のセーター、色は深緑など、落ち着いた色のものがほしい、とえらく具体的に指定されて困っていた。ユニクロはフリースブームのときに一、二度買ったことがあるが、どうも好きになれず寄りつかない店となっていたのだが、今回の父のオーダーに応えてくれるかもしれない、と考え、数年ぶりに足を運んでみた。が、イライラしてしまい、すぐに退出してしまった。なぜ苛ついたんだろう。価格は部屋着として求めることが多い「無印良品」と似ているというのに。「カミサンといっしょに考えてみたが、まず、ひとが異様に多かったのがひとつ。そして、同じ形の色違いばかりが天井までうずたかく積み上げられているのが、ストレスとなってしまうようなのだ。おなじデザインばかりが大量に。これは冷静に考えれば不気味である。無印の場合、色バリは少ないが、形が豊富で季節にあわせてさまざまな素材を展開してくれる。そしてひとつのライフスタイルを提案してくれさえする。ところがユニクロはそうではないようだ。ファッションスタイルやライフスタイルはあくまで個人が(いろんなパーツを寄せ集めて)実現するものとでも考えているのだろう、ユニクロはそのためのごく一部のパーツしか提供しようとしていない。おなじ形のものを、色だけは豊富に用意して。その考えは間違っていないと思う。ファッションに自由を求めるひとが、自由なコーディネートを実現するための1パーツとして使うのなら、おもしろいことができるかもしれない。だが、と思う。ユニクロの、ファッションの愉しみとは別の次元でのマーケティング戦略が見えてしまうのだ。おなじ形であれば、大量生産ができる。デザインなどのソフトのコストを抑えることができる。だからデザインバリエーションは揃えない。ユーザーは、全身ユニクロでなくてもいい。ただ、おなじ形の商品をいろんな層のターゲットに、できればひとり二点三点と買わせたい。そんな算段なのだろうか。
 小田急で、花子のためのバラの香りのルームフレグランスを購入。これはスピリチュアル・ヒーラーのゆうりさんhttp://lovelight.us/のアドバイス。たぶん花子はバラの香りが好きだと思う、という。試しに花子にこの香りのサンプルを嗅がせてみたら、ほんとうに好きそうに嗅ぐので驚いた。
 ついでに、と京王百貨店でも父のセーターを見てみるが、ズバリ合致した商品がない。諦めて荻窪へ。ルミネの「アフタヌーンティー」でお茶してから、案外百貨店よりスーパーの紳士服売場にあるのではないか、ということで西友に行ってみる。おお、ありましたありました。「ゴールデンベアー」の商品だ。色も形も素材も完璧である。ああ、よかった。灯台下暗し。
 夕食は麻婆豆腐。食後は延々とアイロン、夏服の整理。
 
 武田泰淳「流人島にて」読了。いやあ、テクニカルな作品でした。