わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

スタニスワフ・レム/久山宏一訳『大失敗』

 十年ぶりくらいに読むSF小説。最後にレムの作品を読んだのも十年以上前のことになると思う。学生のころはレムとディックをむさぼり読んだりもしたなあ。
 アンガス・パルヴィスが操縦する貨物宇宙船「ヘリオス」号が、土星の衛星タイタンに緊急着陸する。そこでパルヴィスは、かつての恩師であるピルクス船長が行方不明になったことを知り、ディグレイターと呼ばれる乗り物(ロボット?)で捜索に向かう。
 うーん、アタマが全然SF慣れしていない感じ。描写が丁寧すぎて、それを逐一アタマのなかでイメージしていこうとするとどんどん読むスピードが落ちる。ある程度、全体で漠とした感じだけつかむような読み方のほうがいいのかなあ。