わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

目覚まし時計はボディスラム

 暗闇の中でもぞもぞと身体を動かしているうちに、眠くなって、眠る。あるいは、じっとしているうちに、眠くなって、眠る。何か考えているうちに、その考えが論理性や一貫性を失い、途切れ途切れとなり、眠るという場合もある。布団の中で二、三度深呼吸すると眠くなり、そのまま眠るということもあった。眠りの入り方というのは数え上げてみると案外多いようであるが、起きるほうはどうだろう。自然に目が覚めるか、目覚まし時計、ひと、物音など外的なものに起こされるかのいずれかだろう。その、後者のほうのバリエーションはうんざりするほど多いにちがいない。横で寝ているカミサンの寝相が悪くて、であったり、下の階の一家が早朝からハイテンションだったり、とあれこれ思い浮かぶのだが、ぼくの場合は猫に起こされるというのが一番多いように思える。腹を空かせた花子がヒジのシワのたるんだ部分や手の甲を前歯で小さく咬む。イタイ、と声を上げながら飛び起きることになる。これで一気に眠気が吹き飛ぶ。が、しばらくはなぜ咬まれたのか、その理由を考え、対処してやる必要がある、ということにまで考えが及ばない。強い刺激で起こされても、寝ぼけはする、ということか。
 もっとも、近ごろは咬まれて目を覚ますことがなくなった。耳元で鳴かれることがいちばん多いが、胸元に向かってボディスラム、という新パターンが登場しているから気を抜けない。とはいえ、睡眠とは気を抜くことではないか。ならばどうすればいい。今朝も花子はぼくにボディスラムを仕掛ける。
 四時、猫ゴハン。
 六時三十分起床。チャキチャキと身支度や掃除を済ませ、九時外出。銀座にある某不動産会社にて会社案内の打ち合わせ。社内会議に参加するようなカタチ。以前はブレストが嫌いで、できる限り参加したくなかったのだが、近ごろはブレストの生産力というものを見直すようになった。進行方法が問題なのだ。
 IT系制作会社の社長N氏とパスタでランチ。ぼくの古巣である某巨大印刷会社の内部事情など教えてもらう。ついでに伊東屋に立ち寄り、万年筆のインクを買おうとしたが必要な色がなかったので何も買わずに店を出る。十五時、帰社/帰宅。
 夕方は事務処理メイン。ちょっとだけ病院へ。痔の薬を処方してもらう。
 夜は録画しておいたドラマなどを観て過ごした。