「下戸の超然」。表題作は、妻の夫に対する限りなくボヤキに近い諦念がモノローグとなってひたすら展開される心理小説っぽい作品だったが、こちらは親子関係や会社での同僚との関係、そして恋人との関係が軸になっている。「下戸」というキーワードが中心になってはいるが、それが作品世界すべてを支配しているというわけではない、今のところは。
- 作者: 絲山秋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/09
- メディア: 単行本
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「下戸の超然」。表題作は、妻の夫に対する限りなくボヤキに近い諦念がモノローグとなってひたすら展開される心理小説っぽい作品だったが、こちらは親子関係や会社での同僚との関係、そして恋人との関係が軸になっている。「下戸」というキーワードが中心になってはいるが、それが作品世界すべてを支配しているというわけではない、今のところは。