わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

野間宏『暗い絵/顔の中の赤い月』

 いつかは読まなきゃ野間宏、ということで。最近は戦後文学というカテゴリーに入れられてしまい現代文学とは別扱いという感じ(に「群像」がしている)だが……。確かに現代性はないのかもしれない。しかし、現代の作品より強い普遍性を感じるのはなぜだ?
 表題作。冒頭は延々とブリューゲルの地獄絵の説明描写がつづく。それが一段落したところで、政治犯らしき男たちがぽつりぽつりと。

暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)

暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)

暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)

暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)

戦後文学の出発―野間宏『暗い絵』と大西巨人『精神の氷点』

戦後文学の出発―野間宏『暗い絵』と大西巨人『精神の氷点』

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