戦後、(少なくとも自意識の中においては)滅亡したはずの日本(日本国になってしまった日本帝国)に生きるということ。そして、自身のアイデンティティ形成に重要な役割を果たしていたはずの、生きる場所であった「上海」という土地の(事実上の)滅亡。そこから生まれる分裂によって書かれる、分裂の文学…。なるほど、たしかに泰淳先生の作品は分裂的。『ひかりごけ』はその典型。
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