わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

五本指ソックスの話(あかんらしい)

 以前通っていた(という表現は正しくないか。今でも時々身体のメンテをしてもらってるのだけれど)近所の整体院の先生に、五本指ソックスは履かないほうがいい、と言われたことがある。どうして、と思ったが、実験して納得した。

 指が一本ずつ独立していると、よく動いてくれるので、身体全体がよく動くようになり、さらには脳みそまで活性化してくるような気分になるが、一時的にそんな感覚に陥る可能性はあるものの、実際は逆で、足元にしっかり力が入らなくなり、体幹のバランスを崩してしまい、腰痛などの原因になるというのだ。整体の先生はぼくの足の甲をぎゅっと押さえ込み、五本指ソックスを履いた状態で足を上に持ち上げた時と、履いていない状態で持ち上げたとき、どっちが力を入れやすいかを比べてご覧、と言われたのでやってみたら、結果は歴然としていた。履いていない時のほうが、力がしっかりとこもるのだ。

 理屈は簡単。足の指はそもそも、親指と人さし指の間以外は常にくっつきあっている状態が普通。人はこの状態で足を地面に固定し、体幹でバランスを取りながら、立ち、歩く。ところが五本指ソックスを履くと指の一本一本が離れてしまい、その結果、力は広く分散してしまい、体幹のバランスが狂ってしまう、という理屈だ。

 この実験をしてから、ぼくはまったく五本指ソックスを履いていないし、家にあったものはすべて処分してしまった。だが、時々履きたい気分に襲われることがある。そんなときは、足袋状になっているソックスがいいのかな、なんて思っている。要するに、親指と人さし指の間だけ開いている靴下。これなら理にかなうはず。だが、実際のところはどうなのだろう。お持ちの方、実験してみてください。